このブログを観てくださっている方は、万年筆などの筆記具が好きな方が多いと思います。
私が購入した金ペン入門に最適なセーラー万年筆・プロムナードについて、ご紹介したいと思います。
プロムナードは2020年7月に製造中止になり、現在はほとんど流通在庫もなくなり新品での入手は困難になっています。
昨年にプロムナード後継のプロフィットライトが発売されましたので、プロムナードが興味がある方は プロフィットライトをおすすめします。
- プロムナードとはどのような万年筆なのか?
- プロムナードをおススメしたい理由とは
- 製造中止になっているので購入は早い方がいいですよ!
プロムナードとはどのような万年筆
プロムナードは、日本のセーラー万年筆が製造販売している万年筆です。
この記事の初めにご説明したように、プロムナードは昨年(2020年)に製造が中止になりました。
万年筆を販売しているメーカーはたくさんあるのですが、日本の有名なメーカーではセーラー万年筆、パイロット、プラチナ万年筆になります。
ニブ(万年筆の先端の金属部分)を製造しているメーカーは国内では、大きく分けてセーラー万年筆、パイロット、プラチナ万年筆になります。
この3社は、日本の代表的な万年筆メーカーです。
ボディはオリジナルで、ニブだけ万年筆メーカーのニブを使用して、販売しているメーカーもたくさんあります。
オリジナル万年筆として、大手の文具店が販売している場合や小さなメーカーがあります。万年筆メーカーはオーソドックスなデザインが多いですが、コラボモデルは色々なデザインの万年筆があります。
プロムナードの特徴について
万年筆のニブは大きく分けて、2種類のニブがあります。金ペンと鉄ペンと呼ばれるニブがあります。
プロムナードは金ペンと呼ばれるニブを使用し、小型の14Kのニブを使用していて入門用の万年筆になります。
万年筆はニブの大きさや金の含有量が増えると価格も高くなるので、プロムナードは初めて金ペンを購入する方におススメしたい万年筆です。
セーラー万年筆のニブの刻印は装飾に高級感があり、金ペンでは価格に関係なく同じ刻印がされていて、書き味もいいので私はセーラー万年筆が好きですね!
鉄ペンと金ペンについて
鉄ペンは名前から鉄が使用されていると思われますが、実際にはステンレス合金が使用されていることが多く、金ペンに比べると価格が安い万年筆になります。
以前はステンレスではなく、鉄が使われていてその名残でステンレスペンを鉄ペンと呼び、ステンレスは硬いのでダイレクトに筆圧が伝わってくるので、書いている感覚がわかりやすい万年筆になります。
金ペンは純金ではなく、14金や18金を使用していて、柔らかいので筆圧を逃がして、ソフトな書き味になりますが、柔らかいので取扱いに注意が必要になります。
あとえるなら、鉄ペンはダイレクトに筆圧を感じるのに対して、金ペンは適度に圧力を逃がして、柔らかく感じます。
人によって好みが違うため書き味の判断は難しく、万年筆、インク、紙などによっても変わりますので、色々と組合せを替えると書き味も変化があるので楽しいですが、沼には注意してくださいね!
金ペンが使用されるようになった経緯について
ボールペンが普及する以前は万年筆が筆記具の主流で、その頃はインクも現在では古典インクと呼ばれるインクが使用されていました。
公文書なども万年筆が使用されていたので、今では古典インクと言われる酸性成分を含んだ水で流れにくいインクを使用されていました。
染料インクは水に流れてしましますが、古典インクは染料と酸性の鉄イオンで出来ていて、酸性の鉄イオンは酸化すると黒化し水でも流れにくい成分です。
古典インクと言われているインクは、今ではあまり使用されないようになってきました。
使用されなくなった理由には、万年筆に替りボールペンが使用されるようになり、万年筆は趣味性の高い筆記具になったので、実務で古典インクの必要性は少くなりました。
万年筆は染料インクが主流になっていて、色や種類がたくさんの種類が販売されています。
プラチナ万年筆からは、classicシリーズの古典インクが販売されています。
金属の鉄は酸性の成分に弱く腐食してしまうので、腐食しない金が使用されるようになりました。
今では鉄ではなくステンレスが使用されているので腐食の心配はなく、金ペンは高級感を出すために使用されるようになりました。
プロムナードに使用されているニブについて
プロムナードに使用されているニブは、金ペンで14K・小型ニブになります。
万年筆での金ペンでは、14K・18Kの金の合金が使用されています。
ペン先の大きさも細字・中細・中字の3種類のニブがあります。
余談ですが世界で唯一セーラー万年筆だけが、金ペンで21kの合金が使用されています。
プロフィット21、プロフェッショナルギアなど…
金は数字が大きくなるほど、金の純度が高くなり、純金は24Kとなります。
プロムナードの外観について
プロムナードのカラーは全部で3色あり、シャイニングブルー、シャイニングレッド、ブラックがあります。
シャイニングブルー、シャイニングレッドはラメが入っていて、人によって好き嫌いが出ると思います。
ちなみに私は、シャイニングブルー・ブラックの2本を所有しています。ニブの太さは細字と中細の2種類です。
プロムナードは、本体の大きさは、長さ:17.6cm、直径:4cm、比較的コンパクトなので、外出時でも使い勝手のいいサイズの万年筆です。
インクは、コンバーター、カートリッジの両方が使用する事ができます。
私はコンバーターを使用していますが、セーラー万年筆は四季織というインクには、カートリッジもたくさんの種類があるのでおすすめです。
カートリッジは同じメーカーの万年筆しか使用できないので、注意してください。
セーラー万年筆・サポートキット
セーラー万年筆では、サポートキットと言ってシリンジ(注射器)と各種ノズルと空カートリッジがセットになった、メンテナンスキットが販売されています。
ボトルインクをカートリッジに入れて使用したり、万年筆本体のメンテナンスのためのキットですが、万年筆メーカーが思い切った事したと感心しています。
セーラー万年筆は、コンバーターも色々なカラー展開しているので楽しいですよ!
カートリッジは、万年筆メーカーのカートリッジ以外は、使用する事はできません。
国内メーカーがオーソドックスなデザインの理由とは
セーラー万年筆に限らず、日本のメーカーの万年筆は、デザインはオーソドックスなものが多いです。
理由は国内では、贈答用として購入される方が多いので、オーソドックスなデザインが好まれます。
そのためにデザインが、海外メーカーに比べて地味な感じになり、ブラックと金のメッキのいわゆる仏壇カラーが多いです。
プロムナードの書き味について
万年筆を使用されている方はご存知と思いますが、万年筆は使用していると、書き味が変化していきます。
私はプロムナードは細字(F)、中細(MF)を持っているのですが、2本とも初めは書き味はあまりよくありませんでした。
万年筆は使い続けると馴染んできます!
万年筆の先端の紙と触れる所はペンポイントといい、希少金属のロジウムでできています。
ロジウムは摩擦などに強く、万年筆ではよく使用される希少金属です。
紙と直接触れる部分のペンポイントはロジウムで出来ていて、ニブの先端に取り付けられています。
金ペンも鉄ペンもニブ自体が、紙と触れるわけではありませんので、書き味は一概には判断は難しいです。
金ペンだから書き味がいいとか言われますが、ニブの弾力とペンポイントの加工によるところが大きいです。
万年筆も工業製品のため、ペンポイントも個体差があるため、初めからなめらかとは限りません。
目には見えないようなバリがある場合もあり、使用しているとバリが取れて、書き味が初めの事とは違ってきます。
万年筆を使用していると自分の書き癖に合わせてペンポイントが馴染み書きやすくなり、自分好みの万年筆と変化しますが、時間が掛かります。
プロムナードを使い始めた時の感想
プロムナードの使用した感想について、特に細字はペンポイントも小さく、使い始めは文字を書くと少し引っ掛かりがありました。
はずれを当ててしまったのではないだろうか?
初めはそう思いましたが、毎日約2ヶ月書き続けると、少しずつ変化がありました。
初めに思った引っ掛かりもなくなり、自分の書き方に馴染んで書き味も良くなりました。
セーラー万年筆の金ペンは、スムーズは書き味と聞いていたので納得ですが、人により好みも違うのでご自身で確認してくださいね!
万年筆の書き味は、万年筆・インク・紙の組み合わせで変わります。
そのために一言で、書き味を判断する事が難しいです。
購入した動機について
購入動機はプロムナードが製造中止になるためと、プロムナードは金ペンの中では価格が安く、万年筆が小型なので携帯性も考えて購入を決めました。
- 金ペンで価格が安い
- ニブの評判のいい、セーラー万年筆
- 廃盤になったため、今後入手が困難になる
あまりメーカーも言ってませんが、インクが乾きにくい構造がキャップ内に内蔵されています。
プラチナ万年筆のスリップシール機構ほどではないですが、プロムナードもインクが乾きにくくなっています。
余談ですが、日本のメーカーの万年筆は、漢字を書く事を前提に考えられているので、海外メーカーに比べると執筆時の線幅が細いので、漢字を書くには最適と思います。
海外メーカーは、デザインもよく書き味もいい万年筆がたくさんありますが、価格が高価になります。
まとめ
今回はプロムナードを紹介しましたが、入手は困難になりました。
今後購入が難しくなっても、同じような万年筆がセーラー万年筆にはあります。
プロムナードの後継のプロフィットライトが発売になっていて、カラーもプロムナードと同じ3色展開で価格も1万円程度でプロムナードと同じ価格です。
今後も色々な万年筆を紹介していきますので、よろしくお願いします。