セーラー万年筆はご存知でしょうか?
国内で主要な万年筆メーカー(セーラー万年筆、パイロット、プラチナ万年筆)の一つです。
今回ご紹介するのは、セーラー万年筆の金ペン万年筆で、セーラー万年筆で中心的な万年筆の一つです。
プロフィットという万年筆は色々なバリエーションがあるのですが、プロフィット21はニブに21金を使用した万年筆になります。
- プロフィット21という万年筆のご紹介
- プロフィット21の各パーツの特徴
- 私が購入したプロフィット21(中字)の書き味について
プロフォット21とはどのような万年筆!
プロフィット21はセーラー万年筆から販売されている、金ペンのスタンダードな万年筆になり、カラーバリエーションは少ないですが、ブラック、マルン、ホワイトの3色があります。
ペン先の種類も、一般的な万年筆と同様に極細~太字、特殊ニブのミュージック、ズームがあります。
金属部分には金メッキされていて、大きさは、直径18mm、長さ141mm、重量は21.6gになります。
私はブラック・中字を購入しました。私は細字が好きなので、いつも細字もしくは中細を購入するのですが、万年筆で中字を持っていなかったので中字を購入しました。
始めて万年筆を使用する場合は、まずは中字がおススメで理由は、書き味や使い勝手など汎用性がいいためです。
万年筆を使い慣れないと、中字は太く感じますが、書き味やインクフロー、使いやすさなどを考えると中字が使いやすいと思いますが、小さな文字で漢字を書くと潰れるので、小さな文字を書く事には不向きです。
私も初めは中字は太いと思っていましたが、手帳などに小さな文字を書く事を考えなかったら、中字がいいと思います。
私は無地や方眼もしくは原稿用紙などを使用して万年筆を楽しんでいて、中字はインクフローがいいので紙とペンポイントの抵抗も少なく、書き味がいいニブと思います。
万年筆の書き味に関しては、紙・インク・万年筆の組み合わせによって変化するので、色々と試してみる事をおススメします。
万年筆用のノートなら、支障なく書く事ができますよ!
セーラーの14K・21Kニブは、北米の高級万年筆雑誌のPen Worldで2年連続でもっとも書き心地の良い万年筆として選ばれました。
ニブに21K・大型を使用した書き味のいい万年筆です
プロフィット21をなぜ購入したのかというと、セーラー万年筆は世界で唯一金ペンで21Kのニブを使用しているからです。
21kニブは、14k、18Kのニブに比べると金の比率が高いので、柔らかくよくしなるニブに思いますが、使用した感じでは14K・18Kに比べると柔らかいタッチですが、軟調ニブのようにしなるニブではありません。
21K・評判のいい書き味の万年筆という事で、プロフィット21を選びました。ボディデザインが違うだけで、ニブの材質が同じプロフェッショナルギアもありますが、今回はプロフィット21にしました。
プロフェッショナルギアとの違いは、ボディの形状とニブの違いがあり、プロフェッショナルギアのニブはロジウムメッキコーティングされたバイカラーニブになり、プロフィット21は純粋な21Kのスタンダードなニブになります。
セーラーの金ペンは、他のメーカーの金ペンよりも凝った刻印で、ニブの種類とセーラーの操業年の1911の刻印が入っています。
セーラー万年筆のコンバーターはカラフルな色がたくさんあります
万年筆のコンバーターとは、ペン先からインクを吸入するために使用する吸入式のインクタンクです。
コンバーターを使用する事で、色々なメーカーのボトルインクを使用する事ができ、注意としてはコンバーターは同じ万年筆メーカーのコンバーターしか使用できないので、注意が必要になります。
セーラーのコンバーターは、製品は同じなのですが、約10色のカラーがあり、ボディの樹脂部分は透明で金属部分はシルバーのメッキ、回転ノブがカラーバリエーションがあるのでうれしいですね。
私は使用するインクの色で、コンバーターの色を分けて使用しています。
ブルー系のインクを使用する時は、ブルーのコンバーター、ムラサキではムラサキに近い色のインクなどとわけています。セーラーの万年筆を複数所有しているので、万年筆の種類ではなくインクのカラーでコンバーターを使い分けしています。
コンバーターの色で使い分けができるので、インクのカラーを変更する場合には便利ですよ!
コンバーターはメンテナンスが簡単です。
セーラーのコンバーターは、ネジ式になっていて、コンバーター後方よりパーツを分解する事ができます。
私はインクの色を変更する時は気になるので、分解して洗浄しています。
後方より取り外して、洗浄用のペーパーを少し水を含ませてふき取ります。染料系のインクの場合はほぼインクはふき取る事はできますが、あまりとれない場合は水に数時間漬ければ取れると思います。
コンバーターのほとんどのパーツは樹脂でできていますので、元の状態に戻して動きが悪い場合は、シリコンスプレーを内部のネジ部分に少しスプレーしてください。
シリコンスプレーは樹脂やゴムなどを傷めないグリスのスプレーです。
プロフィット21の外観やデザインについて
セーラーでは、二つの形の万年筆があります。今回私が紹介したプロフィットシリーズとプロフェッショナルギアシリーズです。
製品の展開はほぼ同じで、形が違うだけなので、もし購入をする場合は好みの形で選んだらいいと思います。
砲弾のような丸い円錐状の形がプロフィットシリーズになります。プロフェッショナルギアは天冠とキャップがフラットになったタイプの万年筆です。
私が購入したのは、黒に金の装飾がされたもので、セーラーの万年筆の共通ですが、キャップの中央の二重のリングには、FOUNDED 1911 SALOR JAPAN と刻印されています。
プロフェッショナルギアは、天冠にセーラーのイカリのロゴが入っているのですが、プロフィット21にはありません。
ニブに関しては、プロフェッショナルギアはロジウムコーティングのバイカラーニブですが、プロフィット21は全面24Kコーティングです。
私がプロフィット21を購入をした理由は、セーラー万年筆のみ使用している21K大型ニブとオーソドックスなデザインで太軸のために選びました。
一般的にセーラーのニブは書き心地がいいと言われていて、21Kニブは他のメーカーでは使用されていないので、私は気に入っています。
不満としては、カラーがブラック、マルーン、ホワイトの3色展開だけなのでちょっと残念です。
日本の万年筆は贈答用が多いので仕方がないですが、私は趣味で万年筆やその他の筆記具を色々と購入する事が多いので、もう少し色々なカラーやデザインを増やしてほしいですね
カラーに関しては、セーラー万年筆・プラチナ万年筆・パイロットなどの国産メーカーは、すべて同じような傾向になります。
低価格の万年筆は若い人をターゲットにしているので、カラーバリエーションもたくさんあります。
ちなみに鉄ペンならメーカーを問わず1000円ぐらいから、金ぺんなら1万円ぐらいから購入できます。
セーラー万年筆では、時々限定で特別なカラーやデザインの万年筆を販売するので、お気に入りの万年筆が見つかるかもわかりません。
プロフィット21の書き味について
ボールペンでも万年筆でも字幅が細くなると、どうしても書き味がカリカリとしてきます。
紙とペンポイントの接地面が小さいので、いくらインクフローが良くても同じような傾向になります。
万年筆でスタンダードな中字を選んだ理由も、書き味を重視したいという気持ちもありました。
私が使用しているのは、小型のノートなので細字が書きやすいのですが、ブログのネタを書きだしたり、その他色々な物事のアイデアをちょっと書き留めるのには、中字が最適ではないのではと思っています。
色々なアイデアを書き出す時に、余計な事でストレスを掛けたくないので、書き味のいい万年筆とお気に入りのインクがあれば最適です。
余談ですが私はパイロット・色彩雫やペリカンのロイヤルブルーが好きなのでよく使用しています。
セーラー万年筆の金ペンの書き味の傾向
私はセーラーの万年筆は金ペンのみ所有しているので、鉄ペンは書き味はわかりませんが、金ペンはセーラーの万年筆をよく使用しているので書き味はわかります。
セーラーの万年筆を使用するようになったきっかけは、ブログや動画で書き味がいいとよく言われていたからです。
- プラチナ万年筆は傾向として、筆記時に少し抵抗を感じるようにしてあります。
- パイロットはインクフロー、ニブのしなりもよく滑らかな書き味です。
- セーラー万年筆は、パイロットとプラチナ万年筆の中間のような書き味です。
言葉では難しいですが、インクフローも多くも少なくもなく、書き味もパイロットのようにヌラヌラとした書き味でもなく、プラチナのように抵抗感もなく、言葉ではサリサリとした執筆感です。
パイロットとプラチナに比べると中間的な書き味ですが、実際に使用してみないと、言葉では伝わらないと思います。
今回購入したプロフィット21・中字の書き味レビュー
今回購入したプロフィット21は21K・大型ニブなのでインクフローもいいので、書き味は本当にいいです。
セーラーのニブはサリサリと表現されることが多いのですが、プロフィット21はサラサラという書き味です。
ニブの柔らかさと大きさが影響していると思いますが、本当にいい書き味で、用紙を替えて色々と試したりしましたが、インクフローがいいのでどのような用紙でもストレスなく執筆できます。
プラチナのように万年筆で書いているような執筆感が欲しい人は、少し滑りすぎるかかもわかりませんね
注意点ですがニブが21Kなので、14Kや18Kに比べるとニブが柔らかいので、筆圧の強い人は注意してください。
プロフィット21は金ペン21K・大型ニブなので、価格を考えるとバーゲンプライスかもわかりませんが…
21Kのニブは柔らかくいい書き味ですが、軟調ニブのようにニブはあまりしなりません。
ニブの選び方について
万年筆を購入する時に、私もよく悩むのですが、ニブの太さの選び方・使用目的について少しご説明します。
細いニブ(極細・細字)は、手帳などに小さな文字を書く時に適していて、横罫などのノートを使用して5mm~6㎜罫なども小さい文字を書くので適しています。
7mm以上の横罫のノートでは、中細・中字でも大丈夫と思います。中細まではある程度小さな漢字が書けますが、中字では画数の多い文字はつぶれてしまうので、大きな文字を書く場合には最適と思います。
中字でも慣れてくると、ある程度ですが線の太さの強弱の調整ができると思います。
手帳などに書く事が多い場合は、小さい文字で書く事が多いと思うので細いニブがいいと思います。
また横罫以外のノートなどでは、文字の大きさにこだわらずにフリーで書く場合は、中字や太字でも大丈夫と思います。
ノートによっては印刷された罫線は油性のインクを使用しているので、万年筆のインクははじくので注意してください。
最近では楽しく万年筆を使いたいので、書写などを始めました。
Twitterなどで色々なお題を提供している方がいるので、本当にありがたいです。
万年筆はそれぞれの目的にあったニブの太さを使用しないと、あまり使わなくなる可能性が高いので、実用性を考えて選んでください。
私は色々な太さの万年筆が好きなので、細字~中字あたりを中心に購入しています。
パイロットのフォルカンニブ、セーラーのズーム、長刀など字幅の太さが変化する特殊ニブもあるので、一度使用してみると楽しいかもわかりません。
最後に
セーラー万年筆を使用して、初めは価格の安い金ペンを使用していたのですが、やはりセーラーという事で21Kニブを使用したいと思うようになり、プロフィット21を使用しています。
スタンダードなニブの大きさの中字を購入しましたが、お気に入りの一本ですね。
太さはについては、小さい文字は潰れるのでむずかしいのですが、横罫のノートではなく、無地もしくは方眼のノートを使用して大きな文字を書いています。
インクの種類を変えても文字の太さやインクフローが変化するので、色々と変えてもいいかもわかりませんよ!
色彩雫よりもペリカン・ロイヤルブルーが文字が細くかけるので、最近はロイヤルブルーをよく使っています。
ほとんどは、メモや走り書き、気になった事やこのブログを書くためのアイデアや気になった事などに使用しています。
書き味のいい筆記具を使用すると、ストレスがなく、万年筆は自分で好きなインクを選ぶ事ができるのでプライベートで使用する時は楽しいですよ!
万年筆、インクなど深入りしすぎて沼にはならないように、これから始める人はご注意ください。
私はもう手遅れで、両方とも沼にハマっていますね(笑)