
数ヶ月前の事なのですが、以前から色々な方のYOU TUBEで動画をみて気になっていた、PILOTのフォルカンニブの万年筆を購入したくなり、カスタム743(FA)を購入しました。
私はいつも2本程度しかインクを入れた万年筆を使用しないため、使用している万年筆の洗浄のタイミングでカスタム743を使用する事にしました。
使用してまだ一ヶ月少しですが、私が気づいた事などをご紹介したいと思います。
金ペンは最低でも1万円以上しますし、カスタム743は2万円ぐらいするので、もし購入を迷われている方にご参考なれば幸いです。
- フォルカンニブ(FA)の特徴について
- カスタム743の外観や各部の説明
- カスタム743の書き味とインクフローについて
PILOT・カスタム743のご紹介

カスタム743を購入した理由は、FA(フォルカン)ニブの万年筆が欲しかったからです。
他にもカスタムヘリティジ912がフォルカンニブがあるのですが、製品のデザインがカスタム743の方が好みのため、単純な理由で決めました。
カスタムヘリティジ912がシルバーなのですが、私はゴールドが好みなのとヘリティジは万年筆の両端がカットされたデザインです。
カスタム743は、オーソドックスな砲弾型の万年筆です。
まずはカスタム743の外観からご紹介したいと思います。
カスタム743の外観について
私は日本メーカーの万年筆を色々と使用しているのですが、どのメーカーも同じような万年筆のデザインになっていますね
代表的な万年筆メーカーと言うと、PILOT、SAILOR、PLATIUMがあります。
限定モデルや高価なモデルでは色々なデザインがあるのですが、普及帯の万年筆では無難なデザインが多いと思います。
私は筆記具に、5万円以上出す事は躊躇してしまいます。高級な万年筆は欲しいのですが、やはり金額を考えるとなかなか手がでません。
私は普段はセーラー万年筆のプロフィット21を使用する事が多いのですが、今回購入したPILOTのカスタム743も見た目は同じようなデザインです。
メーカーも違うので、じっくり見ると違っているのですがシルエットが同じように感じるので、初めて見る方には同じに見えますね!

ニブについて

カスタム743のニブは、金ペンで材質は14Kになります。
私はセーラー万年筆をよく使用しており、あまり気にしていなかったのですがニブのデザインはシンプルです。
万年筆ではないのですが、漫画作画用のつけペンのGペンでも線幅を変化するようにサイドに切込みがあります。

メーカー、材質、ニブの種類の刻印がされていて、ほかに装飾は特にないです。
FA(フォルカンニブ)は、ペンポイントが開くため、再度には大きな切込みがあります。
他のニブでは強度を保つために、切込みはありません。
フォルカンニブは筆圧をかけると、ペンポイントが開き執筆時に文字の太さを変化させることができます。
YOU TUBEなどでは無理に筆圧を強く加える動画がよくありますが、無理に圧力を加えると、ニブの変形の原因になるので控えた方がいいと思います。
フォルカンニブはカリグラフィーペンのように、筆圧を加えると筆記した時の線の太さが変化するニブになります。
そのため日本語のトメ・ハネなどが忠実に再現され、他のニブでは執筆時には線の太さが変らないので、日本語での執筆では文字がキレイに書く事ができます。
一般的なニブではなく、特殊ニブになるので少し扱いが難しいですが、慣れると特に日本語はキレイに書く事ができるので楽しいニブですね
フォルカンニブは筆圧によって太さが変化するため、慣れないと筆圧がかかり太さを変化したくない時に変化するので慣れが必要です。
カスタム743を3ヶ月使用して感じたことについて
私はセーラー万年筆が好きなのであまりPILOTの万年筆は使わないのですが、特殊ニブのフォルカンニブに興味があって購入しました。
どの万年筆もそうなのですが、ペンポイントを自分の書き癖に馴染ませるために約3ヶ月使用しています。
また同じ万年筆で同じインクを継続して使用する場合でも、3ヶ月に一度は万年筆を洗浄するようにしています。

カスタム743本体について

短期間ですがカスタム743を使用して気づいた事を、少しご紹介したいと思います。
また長期に渡って使用すると、印象が変わる可能性もあるのですみませんがご了承ください。
良かったポイント
- 軸の径が少し細いので、他の筆記具より少しだけ太いだけなのであまり違和感がありません。
- フォルカンニブを始めて使用したのですが、書き味がスムーズで悪くはなかった。
- 軸の長さがちょうどいいので、筆記時に疲れにくく書きやすい。
- プッシュ式コンバーターCON70は吸入が早く楽にできる。
- 筆圧をかけなければ細い文字で筆記でき、漢字などが書きやすい
悪かったポイント
- 人によって違いがありますが、ニブの刻印がシンプルなのでもう少しあしらいがあってもいいのではと思いました。
- PILOTの万年筆はインクフローがいいので、インクの消費が多いのでそのためにノートなどで少しインクが裏抜けしやすいと思います。
- インクフローがいいのでインクの消費が早く、筆記時の文字などが濃くなる。
- コンバーターCON70は分解ができないので、洗浄時に少し手間が掛かる
PILOTのコンバーターCON70に関しては別記事で、他のメーカーのコンバーターと比較した記事を作成予定にしています。
フォルカンニブの特徴

私は特殊ニブが好きなので、POLOTに限らず、他のメーカーでも色々なニブの万年筆を購入しています。
セーラー万年筆のミュージックニブやズームニブなど…
PILOTのFA(フォルカン)はニブの先端(ペンポイント)が筆圧によって開くようになっています。
フォルカンニブはサイドにスリットが入っていて、ニブの強度をわざと落していて、ペンポイントが開きやすくなっています。
その結果、筆記時の文字の太さが変化しますので、日本語のトメ、ハネなどが一般的なニブの万年筆と違い再現しやすくなっています。
無理に筆圧をかけると金ペンなので柔らかいため、ニブの変形につながるのでしませんが、自然に筆記しても線幅が変化するので楽しいですね!
私はあまり字が上手ではないのですが、なんとなく字がキレイになったように感じますね(笑)
最後に…
PILOTのカスタム743を簡単ですがご紹介しました。
私はフォルカンニブに興味があり購入しましたが、線幅が変化する特殊ニブなの、で人によっては好き嫌いがはっきりするかもわかりませんね
私は使用した期間が短いのでまだちょっと違和感があるのですが、字幅が変化するので楽しい万年筆と思います。
せっかく購入した万年筆なので、馴染ませて末永く使用したいと思います。